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  投薬と鍼治療について  
  婦人科における不妊治療では、不妊治療の多くは投薬療法に依存した形態で治療が行われております。その中でも特に誘発剤系の投薬、黄体ホルモン系、卵胞ホルモン系が大半ですが、人により薬の効果は様々で、効果的に改善がはかられる方もおれば投薬禍で悩まされる方もいらっしゃいます。ここでは、投薬治療を受けても結果が得られなかったケースや鍼治療との係わりや効果的対応を検討していきます。
 

ここでは、婦人科でよく使われる「排卵誘発剤」について検証してみましょう。

排卵誘発剤と生体反応について

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経口誘発剤について  

経口誘発剤と性腺刺激ホルモン剤(注射)

排卵誘発剤を大きく分けると、経口型排卵誘発剤と注射型排卵誘発剤があります。両者はそれぞれ成分の違う誘発剤です。経口型と注射型を細かく分類するとまた違った成分からできています。〇無月経症、生理不順排卵に問題があった場合などに用いられる薬です。 〇排卵していても、人工受精や体外受精、顕微受精の際に、妊娠の確実性を高めるために用います。 〇卵胞期が長かったり、黄体期が短かったりする際の生理周期の安定目的でも利用されます。 排卵誘発剤を使うことで、生理の安定や排卵を確実なものにして、妊娠を確実なものにするための薬です。投薬によって万人が恩恵を得られるかと言えば、薬ゆえ副作用や合併症も発生し、目的を達成できない事がございます。ここでは、薬が目的の改善を果たし、苦労なく妊娠した方以外で、薬に関する悩みと結果の得られない方々の為に、フィールドを開きました。

                

 2 基礎体温の異変  

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤

一般的によく処方されるポピュラーな誘発剤は、副作用として、経口投与中に基礎体温の上昇が確認されるケースが少なくありません。特に低温相の基礎体温が影響をうけ高温相に近ずきます。これは、卵巣機能が改善されたのではなく、投薬の副作用として取り扱いましょう。低温期でも、36.5℃以上に達し低温期のないグラフに変化しております。不妊治療によって、冷え性が改善されたり、甲状腺機能が正常化したわけではありません。医療側では、常に基礎体温の変化を観察しつつ診察にあたっていないと無意味な発言から誤解を招くこともございます。

                

 3 甲状腺疾患  

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤 

 甲状腺疾患の患者様においては、これらの薬の投薬を制限する医師もいらっしゃいます。抗DNA抗体、抗核抗体、Dダイマー 、高PRL血症などをクリアーしながら妊娠を求めなければならないので複雑になります。基礎体温は冬季以外は、36.0℃以上がキープできるものの、黄体期の基礎体温の上昇が欠落気味で、「元気のないような」グラフで起伏に乏しいほぼフラット状態のグラフが続きます。
TRH負荷テストでPRL値に反応がある場合(潜在性高PRL血症) として対応と対策が非常に重要になります。受精卵の分割速度の低下、卵子の質の劣化とサイズの縮小や妊娠後のP4やβ-HCG値の上昇速度の低下から着床後の早期流産や科学的妊娠止まりも多くみられます。自己免疫疾患として、習慣性流産や不育関連の確認作業も行ったうえでクエン酸クロミフェンの使用を考慮。

                

 4 卵巣過敏状態  
クロミフェンクエン酸塩系 

 一般的な投与方法では、副作用は即発症することは少ないですが、卵巣過敏症やPCOSなどの方は、卵子の成長具合、排卵痛、排卵期の特定など一般の方と比較して卵子の成長具合まで的確に当てられます。しかし、その反面少量の誘発剤で過剰な反応を引き起こす症例もありますので、「このような卵巣環境」をしっかり熟知して医療にあたることが、患者様の環境を守るとともに、患者様独自の体質などの

                

 5 頸管粘液量の低下  

クロミフェンクエン酸塩系 誘発剤排卵期に頸管粘液量が徐々に増加し、排卵を迎えますが、頸管粘液量が低下する不具合が発生することもあります。

クロミフェンクエン酸塩系 誘発剤

誘発剤排卵期に頸管粘液量が徐々に増加し、排卵を迎えますが、おりものの量が誘発剤の投与により低下することが多くみられます。排卵後の卵子と精子の出会いが制限されるとともににんしん自然妊娠可能なものまでが投薬によって阻害されまする頸管粘液量が低下するケースは、個々に体質の違いなどから全員に発生するものではないが、クエン酸クロミフェン=頸管粘液量の低下と言われますので、注意深く確認いたしましょう。

                

 6 子宮内膜厚(EM)が厚くならない  

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤

子宮内膜厚(EM)が厚くなりにくくなります。10mm以下で悩んでいる方は、シクロフェニル系、 レトロゾール系の誘発剤に切り替えるケースもあります。排卵しやすくする薬が、着床しにくくする薬です。子宮内膜厚は10mm欲しいですね。 

                

 7 PRL値の上昇  

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤PRL値の上昇があります。潜在性PRLの検査も考えましょう。高値になると、生理が止まったり、FSHが上昇したり、不妊治療どころではなくなり右往左往することもございます。
 

                

 8 FSHの上昇  

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤 

卵巣の機能が低下気味の時のご利用時に時としてFSHが上昇することがあります。無月経症、生理不順、無排卵、空胞も考慮しましょう。

                

9 無月経、生理不順  

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤  

クロミフェンクエン酸塩系誘発剤  AMHを低下させ、FSH、LHが上昇気味ですと、長期投与などで無月経状態又は閉経になることがあります。HMG系誘発剤との併用やカウフマン療法後の誘発がきっかけで、一気に閉経状態になるケースや生理量の低下や生理周期の長期化などの過程を経て閉経に追い込まれることもございます。

                

10 EM、PRLに影響なし  

シクロフェニル系  

穏やかな誘発剤な為、EMの低下や頸管粘液量の低下などの症状を聞くことはあまりありません。

                

11 E2値の上昇しにくい  

レトロゾール系誘発剤 

フェマーラ、乳がんの治療薬です。E2値の上昇がクロミフェンクエン酸塩系 から思うと上昇せずクロミフェンクエン酸塩系を利用されている方は卵子の成育過程の科学的環境に戸惑うこともありますが。E2低値でも成熟卵に育っています。レトロゾール系も副作用的なものが少なく利用にあたる医師にはメリットもありそうです。

                

12 誘発のレスポンスが高い  

HMG系誘発剤 

常に誘発には適していて、効果的に反応する薬です。目的や換気用に応じていくつかの種類から選択し使用します。
 
 
 

                

13 HMG系誘発剤  

HMG系誘発剤 

体外受精時のHMG系の継続投与でね原始卵胞の反応が高く、大量に卵子の成熟と採卵ができます。PCOS故卵子の質の低下はやむを得ないが、時として採卵30個→受精卵0個もあり得ます。製薬会社により多少の成分の違いはありますが、経口型誘発剤よりは、一般的にその効果が強く発症する製薬です。

                

14 PCOS  

HMG系誘発剤

上記のPCOSタイプのみならず、体外受精時のHMG系の投与で、多かれ少なかれOHSS(卵巣過敏症候群)の発生があります。しばらく胚移植で結果が出ない為、凍結胚にして保存が適切、黄体能力の回復、卵巣機能の改善わ確認してから再出発しましょう。OHSS時には、一発閉経になることもございます。この 体外受精方法が完全に体に合わない事を認識しよう。

                

15 AMH  

誘発剤総合 

排卵誘発剤の投与は、原始卵胞の保有個数を一気に低下させ、卵巣の生涯を著しく短命化させます。そんな、誘発剤の使用を何故やめないのか、"みんなで使えば怖くない"体外受精施設もあります。AMH(抗ミューラー管抗体価)体外受精を考慮しても1.0以下の抗体価は採卵に関して厳しい環境と考えましょう。原始卵胞数は変えられないが、40才を過ぎると、誘発剤の投与を行っても採卵が厳しくなりますが、抗ミューラー管抗体価が0.1程度でも採卵行為をスムーズ進めるには視床下部-下垂体系ホルモン分泌形態の調整でスムーズな採卵も可能なことがございます。

これ以上については、コメントができません。ポイントは、AMH値を中枢操作から一時的上昇をさせる方法です。高齢者、卵巣機能一部不全、卵巣一部摘出者、無月経症から復帰を果たした方、一人目出産後の中枢性疾患、ピル長期投与による下垂体機能低下症等の方々と複数の連携する体外受精施設で採卵-妊娠を経験中です。「年だからダメ!!」と言う体外受精での悪いことわざ(諺)を通じなくしたい。

                

16 一発閉経の危険性  

誘発剤総合 

卵巣機能の低下程度であれば、生理周期に多少の影響がある程度ですが、強い過剰反応では、卵巣機能不全と言って閉経状態になります。たった一周期の投薬で一発閉経が発生いたします。また、継続的治療でも生理の中断や閉経状態になりますので、誘発剤の使用方法は目的を定めてうえで利用する事をお勧めいたします。生殖医療下で無月経状態は病院治療はほぼありません。ここで終わりです。 日本ハリセンターにおける、無月経症外来において、生殖医療下での無月経は約20%を占めますが、卒業率や治療期間も他の無月経症患者様よりは早いです。 

                

17 卵子の質  

 

誘発剤総合 

 個人の能力を補佐する程度で育てた卵子、誘発剤下で成熟させた卵子、ほぼ自然に出来た卵子の受精卵は、流産もしにくく染色体異常を起こしにくい。誘発剤投与による卵子の採卵⇒受精卵は体外受精による妊娠後の流産率が自然妊娠者より数倍も多発している現実から誘発剤使用受精卵の危険度を軽視できません。

                

18
使わなくて済めば  

誘発剤総合 

 排卵誘発剤は卵巣や生殖組織に対するダメージを考えると、使わなくて済めばそれに賛成です。しかし、使わなければ採卵が不可能な方もおります。基本的には、生殖医療は一時の事もありますが卵巣との付き合いは、たいへん長いものになります。少しでも長くその機能を維持していただくことが、女性らしさが生まれ、骨密度も低下せず、潤いのある生涯を送るためにも、ほどほどにしましょう。

                

排卵誘発剤とはり治療について

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誘発剤とハリ治療について 
 生殖医療において、排卵誘発剤の使用はポピュラー化しております。排卵誘発剤を使わずに生殖医療は成り立たない現実を容認いたします。しかし、これらの投薬が反旗を翻し拒絶するケースがあった場合には、排卵誘発剤を使わない事の環境も容認しよう。高齢患者様の治療、一度生理が止まった方、卵巣が過敏な方、自己免疫疾患のある方、抗核抗体価が高い方、誘発剤に反応しない方、医原性下垂体機能低下症なとの方々は、誘発の投与によって現状以上の不妊状態になる懸念がございます。医師の知的能力は一人一人向き合った生殖医療の治療選択で、多くの方々の救済を切に願います。

                

カウフマン療法やピルによるリセットについて 

 黄体ホルモン、混合ホルモン、卵胞ホルモンを長期にわたり使用すると様々な異変が発生いたします。乳がん発症率の変化、肥満体質など個人個人様々ですが、その中で目をひくのが「今周期はリセットしよう」、「FSHが高いからプラノバール

飲んどいて」、「無月経で人工的生理をつくろう」などと言う、黄体ホルモン製剤や混合ホルモンの投与がさり気ない行動も回数を重ねると大変なことになっております。処方された方の責任はありません。全てが医療資格者の処方によるものです。理屈がわかれば結果が見えるはずですが?。

この環境改善は、3~4年がかりです。

多くの方が利用する処方の一つですが安易な対応で多くの方々が苦しまれていることがある事を記憶にとどめておいてください。

                



 

                  埼玉県熊谷市久下901

℡048-528-2050

 日本ハリセンター