無精子症の治療

(精子がいない方)


「子宝はり」の日本ハリセンターへようこそ


  ー触診の徹底解析ー  
  婦人科では診ない  
よく見かけるケースとして、初診時にさまざまな初診対応をさせていただいておりますが、最後の検査に触診がございますが、それまでに積み重ねた初診情報や診断資料が、この触診で180度方向転換せざるを得ないケースもしばしばございます。大切な診断です。
  大切な診断です   

 

 


触診の徹底解析

非閉塞性無精子症の治療において、睾丸・陰嚢の触診検査わ行なう意味は、非閉塞性無精子症には複雑で多様な無精子症が形づくられております。その中で睾丸・陰嚢はひとりひとり違った形状や環境をもっています。血液検査など科学的検査では得られない睾丸・陰嚢触診検査を行なうことで無精子症の個々の方々の違いが明らかになってきます。

 

◇ 停留睾丸の断面イラスト図 ◇

触診の種類
 
   ◇ 睾丸のサイズ ◇

 

丸の計測は

○オーキドメーター、プラダー睾丸計測器、ノギス様計測器から縦径や横径の計測を行い容積を計算する方法。容積の算出=π/6×縦×横×高さ

○精巣容積測定は精巣模型を利用し比較測定する方法とorchidometerを利用する方法があります。

○正常日本人成人の睾丸容積は約13~16mlです。

 

  ◇ 睾丸の位置 ◇ 

 

睾丸の位置は非常に大切です。

○陰嚢の高位やおなかに近い位置にあると困ります。

○陰嚢の袋の最下位にあるといいのですが

○中間位形や左右差のあるものも心配です。

○一般的には陰嚢最下位で右睾丸より左睾丸がやや低位が理想です。

○睾丸は一対ですが、疾病で一つの睾丸の人も多いです。

○一対の睾丸はあるものの片側が全く機能していなかったり、極小でったりすることもあります。FSH値にご注意

 

  ◇ 睾丸左右のバランス  ◇ 
 

睾丸サイズが約25mlを越えると左右の睾丸が仲良く並列出来ずに上下に並びます。
○左右の高低さがある方は過去の既往歴に注意しましょう
○おなかの中に入っていて睾丸を触知出来ない睾丸はご注意
左右の高低差は精索静脈瘤を疑いましょう
精索静脈瘤の発生は左睾丸・陰嚢が圧倒的に多いです

  

  ◇ 睾丸硬度 ◇ 
 

日本ハリセンターでは睾丸の硬度を7レベルに分類しております。
硬度1・・・・マシュマロを触った触感
硬度2・・・・桃やこんにゃくを触った触感
硬度3・・・・少し硬さや抵抗感をもつ触感
硬度4・・・・はっきりと硬さが確認できるもの
硬度5・・・・ゆで卵をやや柔らかく茹でた感じ
硬度6・・・・ゆで卵をやや硬く茹でた感じ
硬度7・・・・硬めの梅のような感覚
高度の低下はFSHの上昇やテストステロンの低下、精子生産の低下と係わりを持ちます。

 

  ◇ 睾丸の大きさ ◇ 

小睾丸・・・5ml  巨大睾丸・・・36mlを確認しております。

○正常日本人成人の睾丸容積は約13~16mlです。

10ml以下の陰嚢容積は何ら問題が生じていることが多いです。

  ◇ 睾丸の温度 ◇

 

陰嚢の温度は7ヶ所を非接触型体温計で計測して平均値を出します。
○35.5℃・・・これ以上では、病的環境の確認が必要
○34.5℃・・・陰嚢サイズや精索静脈瘤や停留睾丸などを考慮
○33.5℃・・・正常エリア
○32.5℃・・・これ以下は間脳障害が陰嚢・睾丸の温度センサーの障害

 

  ◇ 陰嚢引っ張り検査 ◇ 
 

陰のう容積や形状、陰嚢表皮の形状などからさまざまな陰嚢が確認できます。象のような陰嚢表皮、アトピー性皮膚炎禍、湯葉のように薄く透き通る表皮など様々です。

 

  ◇ 冷感、温感検査 ◇
 

○陰嚢の温感刺激検査、陰嚢の冷感刺激検査、暖かいものを陰嚢下部に接触させて温感と左右の睾丸に温感差が無いか確認する。冷感も同様ですが、冷感刺激を睾丸・陰嚢がリフトアップするか否かの確認

 

   ◇ 会話とリフトアップ ◇

 

 一般的な会話中に会話内容の強弱と本人の緊張の度合いがそのまま睾丸・陰嚢の上下運動を起こします。神経質な方に多いようです。

 

  ◇ 陰嚢下垂形態 ◇ 

 

立ったままで睾丸・陰嚢の下垂環境を調べるもので、ぶら~んと下垂しているものから若い女性のように固く盛り上がっているものまで千差万別ですが、下垂状態が強く、左右差があると精索静脈瘤がある可能性や逆に皮膚の盛り上がっていて固く締まったケースは停留睾丸やスモール睾丸が疑われます。

 

   ◇ 電流感応検査 

 

人体に影響のない有感電気を流し、その反応を診ます。左右差がある場合は、局部的な問題、脊椎関係、脳の問題がございます。電気に無反応の場合は、L4、L5の神経枝に鍼を打って電流を流して確認いたします。睾丸・陰嚢エリア外の疾患や機能障害も発見されることがございます。EDや性機能低下症や外科的疾患がある方に特に反応いたします。このことが男性不妊症と関連があれば、併行治療を行います。

 

  ◇ 睾丸・陰嚢引っ張り検査  

 

睾丸・睾丸を横や縦に引っ張ってその伸縮度を確認いたします。睾丸・陰嚢がぶらぶらしている方から引っ張り度なしの方もおります。これにより陰嚢内の環境を確認いたします。

 

   ◇ 睾丸の形状検査 ◇
 

 ○睾丸のサイズはorchidometerで計測いたしますが、形状は様々で、円形型、一般的ナス型、キュウリ型、ひょうたん型、落花生型など様々な形状ですが、形より中身の問題です。

 

  ◇ 停留睾丸 ◇ 

 

○睾丸の陰嚢内のどこあるかによる検査で、腹腔内に近い部分や、腹腔内にあると、睾丸の機能に問題を生じます。精液検査の内容により手術になることもございます。 日本ハリセンターでは、連携している大学病院での精査、処置をお願いしております。 

 

  ◇ 精索静脈瘤  ◇ 
 

 ○精索静脈瘤の度合いや体外受精、顕微受精を実施しても結果が得られなかった精索静脈瘤に関する対応や初めての触診検査で精索静脈瘤の疑いが発生した場合などは個人の環境を考えて適切に対応いたします。オペ等の場合は、連携している大学病院での精査、処置をお願いしております。

  

  ◇ 奇形、その他 ◇ 
 

 陰嚢奇形、睾丸片側摘出、尿道下裂、染色体関連などは、生殖機能的に妊娠可能であれば対応できますが、ホルモン濃度や精液検査で妊娠の可能性が低い場合は、連携している大学病院での処置をお願いしております。

 

  ◇ 病的環境の確認 ◇ 
  

泌尿器疾患をお持ちの場合は改善を計りましょう。

②勃起不全なども考えましょう。

③精液に問題がある場合・・・・・血精液症、膿精液症の改善を行いましょう。

④陰嚢・睾丸周囲のアトピー性皮膚炎なども改善に努力しましょう

⑤性病感染は完全に完治状態に致しましょう。 上記のような、泌尿器・陰嚢睾丸に係わる疾患には、細心の注意を計りながらの鍼治療を進めましょう。

 

  ◇ 睾丸の機能に関する確認 ◇
 

①下垂体からの指令系の異常の改善

②男性ホルモン分泌能力の改善

③精液検査の内容の改善

④精子濃度に関する改善

⑤精子の質に関する改善

 

   ◇ 陰嚢・睾丸の容積に関する確認 ◇

 

○睾丸や陰嚢形態により、精子の内容が間接的に影響を受けてます。○濃度の低下の方の処置法○睾丸陰嚢温度の高い方、精索静脈瘤などの方の対処法○睾丸の小さい方の対処法などを考えましょう。

 

  ◇ 手術の有無 ◇ 

 

急性睾丸炎、陰嚢水腫など大小の手術を行った履歴の確認

 

   ◇ 電流感応検査 

 

 微弱電流を陰嚢に接触させ、その電流の感応具合を確認するものです。

 

  ◇ 重要ポイント  
 10ml以下のサイズの睾丸、睾丸硬度、陰嚢中の睾丸の位置、停留睾丸、睾丸の下垂状態