一度考えよう男性不妊治療 


病院、大学病院の無精子症の臨床対応
  妻が通院する婦人科の精液検査で無精子症が発見される場合が多いです。
                ↓
 婦人科から泌尿器科病院又は大学病院での精密検査が行われます。
                ↓
 MD-TESE及び顕微受精(ICSI、IMSI)設備の整った施設で執刀
                ↓
 ・精子が存在すれば→顕微受精で妊娠可能
 ・精子細胞が存在すれば→一部の病院でbyoPSY-icsiで妊娠可能
 ・精子がいなければ→全てが終了
  ※運動精子が採取でき、顕微受精→着床→出産まで行けるのは
    ほんの数%のご夫婦です
  このような段取りで医療が進められますが、個々に異なる無精子症
  であるにも関わらず現実には睾丸内の精子の有無で判断されます。
  精子をつくろう、変えようという技術は持っていません。当然、採取
  された精子も品質に格差があり採れても使えない精子も多く含まれま
  す。結果的に顕微受精等に進めても着床-妊娠する確率非常に低い。

 


 も一度考えよう !  今までの男性不妊の治療

 


極小睾丸と二次性徴
今のままでの治療でいいの?
MD-TESE済の方、すべてが終了でいいですか?
運動精子から顕微受精を実施しても受精卵の分割停止が多い
Y染色体一部欠損の方から鍼治療のみで多くの精子が発見されてます
染色体異常-転座障害でもMD-TESE済後の鍼治療で精子が発見されています

 

 

 

 

 

〇MD-TESE(精巣生検)の執刀に対する恐怖心と尻込み

〇染色体異常が確認されると、次の世代に引き継がれる事もある不安

〇FSH高位の精子使用で奇形や染色体異常を危惧

〇睾丸内の未完成な物を使用する不安がある

〇泌尿器科エリアでは、精子以外のものを利用したARTは禁止されています

 

 


閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症の鑑別診断はFSH,LHを基準に診断が行われますが、非閉塞性でY染色体SRY障害、性機能低下症、ゴナドトロビン分泌低下、間脳-視床下部エリアの機能障害環境は医科では判断基準に入れないので、基準値とすべきエリアに混乱が発生しプロでも鑑別診断があいまいで「切って見なければわからない」となります。

 

 


閉塞性無精子症に精索静脈瘤(VC)を合併していたらどうしましょう。表在的環境は何もなかったような波静かに診えるものの、ARTエリアでの判定結果に(+)反応が頑なに出てこない。精子採取前の環境を変えてからの取り組みを再度行わないと希望が叶わないことになります。「後悔先にたたず」

 

 


閉塞性無精子症で抗精子抗体価がstrong(+)でT-CHOが↑又はLDL値の↑の場合のPESA,MESA前の精子の環境改善を行おう・・・いきなりTESEで精子採れても結果が得られない


 睾丸から採るか?、精巣上体(副睾丸)から採るか?どちらからでもよいように思えますが、その時の判断? かたや成育育児中の精子、かたや世に出る前の学校就学中の精子です。受精能の問題から判断すべきですが、非閉塞性無精子症で奇形精子きり抽出されず受精卵ができなかった夫婦が精子の使用を断念し精子細胞エリアにさかのぼり妊娠→出産を獲得しております。


〇閉塞性無精子症エリアではfSH,LH共に一桁値をキープしFSH>LHが望ましい
非閉塞性無精子症(NOA)では、FSHのMAXは70~80台の為、FSHを25以下にしてから精子確認とMD-TESEを考えよう。

 

 


Y染色体del障害などはFSHは一般的には健常者と同レベルかやや高め程度ですが睾丸容積8ml以下の方々はFSH値が20~35レベルに達してしまうケースが多いです。婦人科の無月経症対応のリセット法(カウフマン、ソフィアCレベル対応)を用いた治療を一定期間鍼治療で行いTST低値(一度高値になる確認が必要)、FSH高値の環境設定したままMD-TESEで結果を確認しよう。※下垂体機能低下があると、またバージョンを変更しないといけません。


 テストステロンの値は、250~1050ng/dl正常範囲とされております。正常な受精卵をつくり分割環境や分割速度も安定し胚移植に進まれるには、テストステロン下限値350ng/dl、上限値850ng/dlの範囲でホルモン操作をいたしましょう。

※このテストステロンが男性エリアでは一番重要なホルモンなのです。

 


 先天性の奇形です。多くは染色体異常を抱えており精査が必要です。睾丸サイズも日本人健常者のほぼ半分の容積の方が多いです。細胞レベルの存在は可能化もしれません。

 


 睾丸が陰嚢の一部に陥入している状態わ停留睾丸と言います。陥入の割合や部位から精液検査に影を落とします。無精子症レベルから数千万匹/mlの方まで千差万別ですが、VC(精索静脈瘤)とともに妊娠阻害因子と言えるほど、強力そうではないようだが、非常に手ごわい!!  顕微受精でわかる難易度の高さを持っています。

 


 第一次性徴期・・・生誕期の成長を言います。数ヶ月の間に体重の増加、1ヶ月に10㎝の身長の伸び、脳細胞、臓器や器官の成長などめまぐるしいです。
第二次性徴期・・・小学5~6年ごろから中学にかけ性の成長、体の成長、大人への脱皮ここが欠損すると極小睾丸、無精子症、性機能低下症などが発生する時期なので人生の中で一番の変換期になります。精子もこの時期から生産開始されます。

 


 生まれる前に両親からいただいた染色体・遺伝子入りのハードディスクが皆さん持参して生まれてきました。しかし、人間社会にはいろいろなことがいっぱいあります。人の心を盗む泥棒は少ないのですが、ハードディスクまでクラッシュしてしまう怪物がおります。それは、病気です。ヤング病、サルコイドーシス、ベーチェット病、川崎病などが大人になる時使うハードディスクの一部を破壊してしまいます。これにより、様々な障害が発生いたします。

 


 女の子の無月経症はどちらかと言うと「卵巣」主体で治療が進んでいきます。しかしどこかで脳の力を借りつつ改善をはかりますが、男性では、遺伝的、中枢性、染色体などに着目しての臨床になります。親から獲得した遺伝子の行動がその多くを支配し、類似した個人形成に係わります。人は劣性遺伝の為その辺からほころびも発生してきます。

 

 


 精子ができる過程で、様々なペプチドやホルモンファクター欠損、脳内分泌薬物、伝達物質、睾丸内細胞刺激物質などが係わり精子の正常な生産を阻害していることも考えられますが、まだはっきりとした原因の究明に至っていません。造精阻害因子もあれば造精促進因子もあると思います。造精阻害因子がOAT症候群につながることもあるかもしれません。

 


 精子をつくる、卵子をつくることのファクターにならなければいいのですが、サポートできない環境下では原因の究明と対応が大切です。PRL値の改善は良質精子の製造に大きくかかわっております。ツボひとつで大きく変わります。目的に応じて対応いたします。パーロデル、テルロン、カバサールとの鍼治療の併用はできません。

 


 ハリセンターにおいて、無精子症エリアでは多くの染色体異常と遭遇いたします。特に多いのは、Y染色体一部欠損、DELL障害、転座等は常に治療中の方がおります。淡々と目的に向かって治療を行っておりますが、結果も常に毎月誰かの無精子症改善を目の当たりにします。

 


 何らかの問題で摘出してしまった場合が多い様ですが、精子形成ホルモン濃度は、正常値は一ケタ台ですが、睾丸が片方しかない方は、二ケタ台の生理的正常値として取り扱う必要がございます。下垂体は片方しかない睾丸に気づかず二個の睾丸の管理をし続けております。仮性FSHとして高値が表示されます。

 

 


 一般的には、おたふく(流行性耳下腺炎)と言いムンブスウイルスによる急性の睾丸炎を発病します。精子減少や精子製造機能の停止や低下、無精子症など様々な災いが発生いたします。おたふく感染は全員が発病するわけではございません。発病状態が激しかった方は精液精査と抗精子抗体価テストが必要です。無精子もあります。

 


〇男性サイト・・・尿道や副睾丸まで侵入します。副睾丸炎や周囲組織の癒着等により閉塞性無精子、精子の欠乏、精子機能の劣化、FSHの上昇 LHの上昇や時として抗精子抗体価、
〇女性サイト・・・・・卵管に存在すると、卵管閉鎖、卵管に死がいの残存などによる通過障害、卵管水腫などによる着床障害も生じます

 

 


 MD-TESE済の方、あっという間に終了してしまった精巣生検、前触れのPRに乗せられて何もせずまま幕切れに、確率の非常に低いエリアの生殖医療です。希望の芽を摘まれた思いもおありかと存じますが、"このまま終われない"男のくやしさを何かで取り戻そう。

 

 



婦人科系病院やクリニック、時には体外受精施設でも精液検査は約4項目程度で「精子が確認出来ればよい」、「精子は一匹いればよい」などと言って細部にわたる検査、触診などは行わず医療を進めてしまうケースも少なくない。もしも、様々な検査や顕微受精まで何度も何度も実施しても結果が出なかった場合、数年間と言う「貴重な時」を逸してしまいます。取り返しのつかない過去をつくらないためにも、正確な診断と様々な男性不妊に係わる検査をお勧めいたします。

WHO(世界保健機構)では、女性不妊と男性不妊の割合は、50対50と言われています。日本では、90対10程度にしか考えていない方も多いようです。

50対50・・・日本ではまだ非常識?。

来院患者様の中に、

(例1)俺の精液検査をするなら離婚すると言って検査をしたら男性不妊だったため離婚をしてしまった。

(例2)近隣婦人科で約2.5年人工受精を行っていた夫婦が来院し精子検査依頼前に血液検査を依頼したら無精子症エリアのホルモン値で精液検査でも精子が見つからなかった。精液検査をせずに約2.5年も人工授精を実施していた医師がいることになる。これも日本では「常識の範囲」?。

 


 あまり聞きなれない名前ですが、性腺刺激ホルモン(ゴナドトロビン)と言い黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の二種類があり、黄体形成ホルモン(LH)は睾丸内のライディッヒ細胞を刺激して男性ホルモンを産出します。卵胞刺激ホルモン(FSH)は精子形成組織を刺激して精子を生産する役割を果たしております。性腺刺激ホルモン(ゴナドトロビン)は間脳-視床下部の性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GN-RH)のコントロール下にあります。GN-RHはシナプスを介す神経伝達物質とは違いシナプスを介さない神経ホルモンです。

 

 


 LHの役割は前述のとおり男性ホルモンの生産に係わっております。臨床上の理想値は3以上~5mIU/ml以下が理想値で上限は10mIU/ml未満に抑えるべきです。男性ホルモンの動態環境にはhGHの係わりもあり、視床下部の中枢組織のコントロール状態などからの影響はゼロではないと考えます。

 


 FSHは精子の形成生産に係わっております。臨床上の理想値は5以上~10mIU/ml未満に抑えるべきです。ホルモン濃度の微妙な変化で精子形成における「精子の質」が大きく変わってきます。テストステロン値とLHの関連やGN-RHの放出量とPIF.PRFの関連、TSTとFSHの相関も視野に入れて良質な精子をつくりましょう。LH値<FSH値にしよう。

  


 男性ホルモンのは約250~1050ng/dlが正常範囲とされております。臨床上350ng/dl以下の精子を使った体外受精では、受精卵をつくる際(ふりかけ、顕微)に受精できない「未受精」や受精後の「分割停止」「分割速度の低下」で多くの方が悩まれます。胚移植→着床後も妊娠10週以内に稽留流産が考えられます。TST値は350~850ng/dlの範囲にとどめるべきです。卵子、卵子、卵子と卵子に係わりを傾注しがちですが、卵子と精子は同等の権利化の組織です卵子にばかり不妊責任を押し付けるのは納得がいきません。このエリアでの障害は男性因子を第一に考慮いたしましょう。

  


 幼稚園クラス~小学生になっても、「おねしょ」をしていた男性及び女性の方は生殖医療下で「原因不明」などとお困りの時は、ご相談下さい。

 


 閉塞性無精子症、ウイルス性睾丸炎、性病感染、睾丸部外傷の病歴や診断がある方は、抗精子抗体価検査を実施してください。閉塞性無精子症以外の疾患の方は自然妊娠可能な精液環境がなければ、体外受精やICSIやIMSIでのフォローが必要です。

 


 LDL、T-CHOが異常高い値で脂質代謝改善薬を投与中、低テストステロンの方は会社等の健康診断の「脂質代謝の検査」項目に目を通してください。家族に糖尿病や甲状腺機能障害の方がいる方は「見えない精子の劣化」に悩まされることがあります。

 


 劣化卵子三姉妹、劣化精子三兄弟とハリセンターではなずけております。このほかに男子のVC(精索静脈瘤)、停留睾丸、PCOS、多精子レベルの卵子も注意!!妊娠を阻害する仲間たちです。不動精子 小型精子症 奇形精子 精子無力症 OAT症候群 尖体能力低下 尾部欠損、前期精子細胞 後期精子細胞 など様々な精子群も見てみましょう。

  


 潰瘍性大腸炎、クローン病自体には何ら男性不妊とかかわりはありませんがこれらの病気に使う治療薬に精子の活動を抑制的に働いたり、奇形精子やスタティックspermや受精能に問題のある精子になることがあります。もちろん、精子、卵子の違いはありますが卵子も同様な環境になることをお考えください。

 


 性行為や射精行為が不可能で精子の採取にお困りの方が、ハリセンターには常に約5%程度ご通院中です。医療施設からの紹介がほとんどですが、顕微受精、体外受精を実施してもなかなか結果が得られない環境のようです。実際には、無力症、低テストステロン症、運動能力の低下した精子、直進能力の低下した精子、static sperm、SMIが50以下などのレベルです。精子改善後にはTESEやPESA、MESA対応がほとんどです。

 


 ムーンフェイス、蝶形紅斑、アトピーなど病気と顔つき、体つき疾病と視診も一つの診断になりますが、男性不妊エリアの場合は全く視診から判断することは全くできません。また、睾丸のサイズも体つきに比例しておりません。

 

 


 10ml以下の睾丸の多くは、生殖能力に何らかの影響を与えております。極小睾丸で睾丸の硬度が低いと無精子症や極度の乏精子症が多く、男性ホルモン値が低下していると、精子無力症、奇形精子、不動精子の発生率が増加するとともに、受精卵の未受精から始まる一連の男性不妊の受精卵崩落環境が発生しやすくなります。

 


 EDの種類や内容を簡単に下記で説明してございますが、EDの中で若年者(40歳以下)のかたのEDでバイアグラ等の投薬に対して効果が得られにくい方、まったく勃起反応を示さない方々は、脳および中枢部の機能障害を考えてみましょう。中枢のどの部位からかわかればよいのですが。中枢系の一部は精子の能力や機能にも影響を与えます。

 

 


下垂体の代表的な病気には下記の様なものがございます。
下垂体腫瘍
末端肥大症
クッシング病
プロラクチノーマ
視床下部・下垂体機能低下症
尿崩症
ADH不適合分泌症候群(SIADH)・低Na血症
このほか特に性腺に関しては、細かなバランスもございます。各論で詳細はすすめましょう。

 

 


 停留睾丸又は停留睾丸ぎみの方の多くの患者様は、精索静脈瘤と違い精液検査やホルモン検査から正常範囲を逸脱した環境にある方が多く、診断はスムーズで停留睾丸の確認まではいいのですが、病的環境状態の改善が大変な疾病です。妊娠をサポートできる精子に変えるのが大切な仕事です。

 


 精索静脈瘤(VC)では精液検査上男性因子と判断できる基準値以下の方や高濃度一億匹/ml、運動率85%レベルの精索静脈瘤を持った患者様もおります。どちらにせよ、軽度のVCを除き、体外受精エリアでも受精卵-分割-胚移植-着床の一連の流れのどこかで頓挫・停止し不完全燃焼で終わってしまうことが多いです。それにもかかわらず女性因子の原因説を言う一点張りの施設もお見受けいたします。原因が判明していない以上、様々な原因説を言うのも間違いではありません。精索静脈瘤は隠れ不妊の世界で鎮座していることを忘れないようにいたしましょう。

 

 


 どこかの体外施設のおじさんの口癖のようですが、顕微受精なら一匹いればいい!!・・・考えは間違いではない。信じて崇拝する方も多いようですがLDLの高い方、尿酸値、T-CHO、停留睾丸、精索静脈瘤、精子無力症などのそれぞれの方々の精子は問題を抱えた精子ばかりです。でも、その中から一匹だけ毛色の違う良質精子を採取し使えば「理に適う考え」と称賛できますが、そんなことは非科学の空論です。WHO、世界の常識(不妊の半数は男性因子)は日本の非常識には勝てないのか? ちょっと寂しい  。 "結果を残すには、良い精子と巡り合うには、毎月、毎月、毎月、何年も、何年も体外受精を実施していかなければならないのかな"

 



〇高血圧、高コレステロール、高脂血症、高尿酸値からの着床障害と受精卵の分割停止

〇投薬禍の精子障害・・・使えない精子、高PRL血症、妊娠10週以内の稽留流産

 

〇小児期夜尿症と性機能低下症による◯精子の劣化orED障害の発生

〇男性ホルモン欠乏症の改善

〇若年者EDと奇形精子

 


ED(勃起不全)の原因

 低テストステロン症
(男性ホルモン欠乏症)
 性機能低下症
 若年者ED障害 
小児期夜尿症
高脂血症
萎縮睾丸対策 
投薬禍の精子障害
自己免疫疾患と精子
内分泌障害と精子